ニート,原因

ニート人口増加の大きな原因としては、社会的な要因があるという指摘が多くされています。

ニート人口の大半は、不況の影響により「就職難」に直面した世代です。

1993年から10年あまり続いた就職難では、100社近く会社説明会などに参加して、会社訪問や面接を受けても、1社も内定が取れないと嘆く大学生がたくさんいました。厳しい就職活動で打ちのめされ、人間的成長どころか、精神的に疲弊する若者がいても無理もないことです。今、その世代の若者が、30代になろうとしています。

2006年ごろから、団塊世代の大量退職に備えて、企業の求人は増加しています。しかし、こういった良い傾向も、ニートとなった若者の雇用状況を考えると厳しいものがあります。

まず、こういった企業の求人は、「新卒者が対象」であったり、「経験者優遇」であったりする点です。20代をフリーターやニートとして過ごした若者には、スキルがありません。つまり企業側が求めているのは、高いスキルを持った若年層なのです。

ニート人口が減少しない原因は、企業側のこういった要求についていけず、特にスキルを持たない若年層が就労意欲を無くしていることが原因のようです。

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